藤原麻里菜のウェブ

藤原麻里菜が書く!

BIO   //   無駄づくり   //  PastWorks   //   Contact

本を出したのでちょっとだけでも読んでくれませんか

11月16日に「無駄なことを続けるために」という本を出版しました。「無駄づくり」を仕事にした私が、「好きなこと」「作る」「お金」を現実的に考えて書いた本です。ビジネス的ともいえるし、ちょっとポエミーでもあります。

半年かけてせっせと書いた本なので、できればたくさんの方に読んでもらいたいです。なので、「はじめに」部分だけネットで公開することにしました。1500文字くらいなので、さらっと読んでもらえたらうれしいです。

 

はじめに

 私は、無駄なものを作ってお金を稼いでいる。意味不明だと思うが、文字通り〝無駄なこと〞を仕事にしているのだ。

 2013年に「無駄づくり」というYouTubeチャンネルを開設し、「歩くたびにおっぱいが大きくなるマシーン」とか、「インスタ映え台無しマシーン」とか、あまり社会の役に立たないようなものを作り続けている。もう5年続けていて、200個以上の無駄なものを作った。

 私は、私の中にあるダメな部分をプラスにするために、「無駄づくり」をしている。捻くれていたり鬱屈とした自分自身を「無駄づくり」を通して、笑いへと変えていく。そうすることで、生きづらさを感じていた世の中が、少しずつ生きやすくなってきた。

 しかし、問題はお金だ。よく、「YouTuberは稼げる」と耳にするが、その情報の出どころを突き止めて怒りたいほど、お金にはならなかった。しばらくの間はアルバイトと「無駄づくり」を両立していたものの、どんどん生活が苦しくなり、「無駄づくり」を続けられなくなったことがある。

 「無駄づくり」をやめてしまったら、私はどうなるのだろうか。せっかく生み出せた表現の場所がなくなったらどうなってしまうのだろう。私にとって、無駄なことを続けることはすごく重要だ。この時、自分自身のためにも、稼げないことを稼げることに変えていくべきだと思った。

私は、一つ無駄なものを作ったら、それを映像や文章に落とし込み、インターネットを介して大勢の人々に見てもらっている。YouTubeチャンネルから始まり、TwitterなどのSNSやブログに広げ、様々な媒体で見せることにした。それを続けているうちに、YouTubeのチャンネル登録者数は6万人を超えて、Twitterのフォロワー数も4万人を超え、企業プロモーションの依頼も多くなった。ブログを見た人から仕事の相談が来て、執筆活動を始め、今では、連載を月に5本ほど持てるようになった。

 2018年の6月には台湾で個展を開催し、9日間で2万5000人以上の来場者を記録した。CSチャンネルで発明家を紹介する冠番組を持ち、ぼそぼそ喋る司会をやった。クラウドファンディングを使って3日間で100万円の資金を集めた。始めた時には思いもしなかったような、大きなことが達成出来ている。

 無駄なことを続けているうちに、「無駄づくり」はお金になっていき、それだけでなんとか食えるようになった。無駄なものを作ることで生活が成り立つ、そんなモラルに反した人間が出来上がってしまった。資本主義のバグである。

 「無駄づくり」を仕事に出来て本当に幸せだ。まだまだ貧乏ではあるが、それでも仕事を含めた今の生活は、たいへん楽しく、たいへん面白いものになった。牛丼を食べている時になど、ふと「これは『無駄づくり』で稼いだお金で食べられているのだ……」と、泣きそうになったりもする。

 好きなことを続けるためには、安定した生活が必要である。安定した生活のためには、それなりのお金が必要である。何も、億万長者になろうと思っているわけではない。いや、億万長者になれたらラッキーではあるが、まずは、自分の好きなことを続けながら、安定した生活を送れるだけのお金を稼いでいきたい。

 インターネットの普及によって、お金の稼ぎ方が多様化している今こそ、好きなことを続けるために、稼ぎ方を見直す時なのかもしれない。

 無駄なことを続けるために、生活を楽しくするために、生きやすい世界を作るために、必要なことは何だろうか。私の経験や、好きなことをお金にしてきた先輩方への取材を通して考えていきたい。

 本書が、好きなことを続けたいと思っているあなたの肩を揉むような、一つの支えになるような、そんな一冊になったら嬉しい。

**

 

 


いまのところは、いいご感想だけ耳に入っております。

**

目次

 

■はじめに

■第1章 まずは「作る」ことから始める

-ダメな自分をプラスにする物作り -ゆるやかな制限と自由 -客観視して人に伝える -怠け者でも三日坊主でも -自分の世界を生きやすくする

■第2章 ぼんやりとした思考を「わかる」

-才能を知るためには  -行き詰まりを解消するために  -モヤモヤを言葉にする  -無駄づくりの社会的意義って何だろう

■第3章 分かりあうには「見せる」

-インターネットを使って見せる  -映像と「空気」を見せる  -文章で「思い」を見せる  -拡散する -ネットでの批評について  -批判からモチベーションを保つには  -インターネット以外の「見せる」 -「SNSでしかウケない」から抜け出そう  -様々なメディアで〝見せる〞

■第4章 無駄なことを続けるために「稼ぐ」

-組織に吸い込まれないやり方  -自分の表現と既存の稼ぎ方をマッチさせる  -インターネットで〝稼ぐ〞  -組織からお金をもらう  -個人からお金をもらう  -「無駄づくり」をプラットフォームにする  -仕事をコントロールする  -無駄なことを続けるために

■第5章 それぞれの稼ぎ方

藤原麻里菜―無駄づくり・文筆家・映像制作

菊池良さんー会社員・ライター

前田司郎さんー作家・五反田団主宰

八谷和彦さんーメディアアーティスト

野村由芽さんー株式会社CINRAエディター・She is編集長

■おわりに

■発明品リスト

 

**

無駄なことを続けることが、人の心を豊かにすると信じています。

 

無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 - (ヨシモトブックス)

無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 - (ヨシモトブックス)

 

 *

f:id:fujiwaram:20181223142711p:plain