藤原麻里菜のウェブ

藤原麻里菜が書く!

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ネットなんかやめてさ六本木で会おうよ……

今、本を執筆しています。テーマは「考える」。無駄づくりの考え方をベースに発想の仕方みたいなものをまとめていて、書いていて発見があって楽しい。今年中に出版できるかは謎ですが、ぜひ楽しみにしていてほしいです。

 

 

そして、夏なのでいろいろなイベントに出させてもらいます。ぜひ来てください。タイトルに六本木と入れたものの六本木のイベントはなかった。ごめんなさい。

 

1.MUSIC HACKDAY

7月12日 19:00-

preevent-musichackdaytokyo2019.peatix.com

MUSIC HACKDAYというハッカソンにてエキシビジョンチームというくくりで参加させていただきます。その前夜祭で、さっき話したアイディアの考え方のスライドを元に話せたらなあと思っています。ハッカソン自体もおもしろいと思いますので、ぜひ物作りに興味のあるかた、または音楽が好きなかたはご参加ください。

無料です! 無料が好きなかたもぜひ。

 

ちなみに、ハッカソンでは「酔っ払った人にしか吹けないラッパ」を作ろうとしています。アルコールセンサーのチェックをしなければならないので、ハッカソン中に酒を飲んでいます。すみません。

 

2.超!技能訓練所

7月27日 15:30-

 

maywadenki.stores.jp

 

明和電機さんプロデュースのワークショップに乗り込みます。札束で頬を叩くマシーンのワークショップです。

 

 札束でぶたれるマシーンはこれです。これのコンパクトバージョンを作ります。

めちゃくちゃ簡単な工作です。めーっちゃめちゃめちゃ簡単です。

 

2時間の枠で、工作が1時間くらいで終わってしまいそうなので、もう1時間はアイディアワークショップをしたいなと思っています。私の発想方法をご紹介しつつ、無駄づくりのアイディアをみんなでワイワイガヤガヤ考えられたらうれしいです。

夏休みの自由研究にどうでしょうか?

 

ちなみに、このワークショップのあとは、明和電機土佐社長とのトークイベントもあります。社長と組んだものの全く活動していないバンドをやるかもしれません。よろしくお願いします。そちらもぜひ。 

藤原麻里菜×明和電機トークショー | MaywaDenki

 

3.ヘボコン本大会

7月21日 18:00

dailyportalz.jp

みんな大好きヘボコン。俺も大好きヘボコン。その本大会の審査員に抜擢されました。うれしい。観覧チケットが発売されているみたいなので、ぜひぜひお越しください。

 楽しみだ。

 

4.メイカーフェアトーキョー

8月3日、4日

物作りフェスメイカーフェアでは、デイリーポータルZブースにいます。

先ほどの札束でぶたれるマシーンを展示、販売する予定ですので、ぜひお越しください〜。あと、無料で配れるなにかも作りたいと思っている。シールとか。

makezine.jp

 

イベントはそんなかんじです。ネットなんかやめてさ六本木で会おうよ……。

 

そして、わたしは台湾にいるわけです。知人の雑多なスペースに居候させてもらっていて、台日男女ごっちゃの共同生活をしながら台湾を満喫しています。共同生活とかぜったいに無理だろうなって思っていたけれど、びっくりするほど楽しい。「シェアハウス」を肯定してしまったら、私の陰鬱で固められたアイデンティティが崩壊してしまいそうなので、楽しくない部分に目を向けようとしていますが、やはり楽しいです。昨日はみんなで海にいきました。楽しかったです。この思い出をタトゥーとして腕に彫ろうかとおもっているほど、テンションがあがっております。

先日は、「タピオカを飲んだら俺のアイデンティティが崩壊する」と言っていたけれど、台湾に来てから毎日タピオカを飲んでおります。一度、藤原麻里菜としてのアイデンティティをぶち壊し、新たにスタートさせなければならないなとも思っています。もうこのさい、夕日をバックにジャンプして写真でも撮るか。

 

 

www.instagram.com

 

ただタピオカが飲みたいだけなのに

原宿を散歩していたら、人が行列を作っていた。嫌味ったらしく先頭を確かめると、そこにはタピオカ屋があった。「そんなにタピオカって飲みたいもんかね?」と、これもまた嫌味ったらしく隣にいる友達に呟いて、新宿方面に歩いていった。

 

新宿に着いて、私たちは歩きながら川柳をよんでいた。「しょんべんの においがしみつく このとおり」「いまのひと あやせはるかに にてたよね」

文化的な教養とかじゃなく、暇すぎるあまりのふざけた句会。それでも不思議なことに、自分の気持ちや感情の機敏と対峙できることに変わりはない。友達をちょっと笑わせられたら満足な遊びなのに、次の句を頭の中で考えれば考えるほど、心の中の自分の声が明瞭になってくる。

 

ほんとうは タピオカのれつに ならびたい

最後まで口には出さなかったけれど、ずっとこれが頭の中にあった。消しても消しても、「タピオカの れつにほんとは ならびたい」などと、形を変えて現れてくる。これを言ったところで、べつにおもしろくないし。いや、今まで言ってきた川柳もどきがおもしろいかと言われたら、そうは思えないけれど。これはおもしろさというよりも、現実的な欲望で、それが口にしたときの恥ずかしさの原因になっていた。

 

いつのまにか折り返して渋谷に着いていて、歩きすぎて足も疲れたし、友達と別れて電車に乗った。郊外に住んでいるから、最寄駅まで30分くらいかかる。その間にいつも余計なことを考えてしまう。余計なことを考えることが日課でもある。今日は、タピオカの流行についてだった。

 

流行っているものに食いついた一番古い記憶は、だんご三兄弟のCDを買ったときだ。あれは、不覚だった。分別がついていないときだったし。その後は、ミニモニとe-Karaとウィルコムくらいだ。e-Karaは今でも使っているから流行りにのったわけじゃなくて普遍的なものかもしれないし、高校生の時「コム持ち」というのが流行っていたウィルコムに関しては、契約したものの電話する相手がいなかったのですぐに解約してしまった。よって、しっかりと流行に乗ったのはミニモニだけだ。

 

私は、流行ってるものを素直に良いと思えない。みんなが良いと思っているものを自分も揃って良いと言ってしまっては、世界のバランスが崩れてしまうんじゃないかと思っている。だから、なるべくマイノリティの意見側にいて、世界の均衡をとっているのだ。私の健気な努力のおかげで、この世界は崩壊せずに済んでいます。

 

インスタ映えが流行ったときは、「インスタ映え台無しマシーン」を作った。

 


日本人発明家がインスタ映えから世界を救う【2/16 ニュースM特集】

 

インスタ映えするものを撮ろうとすると、どうしても指が写り込んだダサい写真になってしまうマシーンだ。これで世界はそのままでい続けられる。

 

しかし、そんな努力家にしか分かり得ない心労がある。それは、好きなものが流行ってしまったときだ。流行に唾を吐くように生きてきたから、好きなものが流行ったときには大きな矛盾に陥ってしまう。

 

それが、いま、タピオカで起きているのだ。私はタピオカがすごく好きなんだけど、あの行列を見たら、「好き」なんて口には出せない。私がタピオカの行列に並んでしまったら、秩序が乱れてしまう。私はタピオカのアンチでいなければならぬ。

本当は誰よりも、新元号がタピオカになればいいなって、タピオカ元年の幕が上がればいいなって思っていたんだけれど、やっぱりそんなこと口には出せない。出しちゃダメなんです。

 

その反動で、私はタピオカの行列を嫌味ったらしく確認したりしてしまう。私も、その列に並べる側の人間に生まれたかったわ……。うわあ。また嫌味ったらしい言葉がでてきた。でも、ほんとうに、自分を覆うくだらない自意識のせいで、流行すら素直に楽しめないなんて。どこかでこの自意識と決別しなくては、とは思っているものの、やっぱり私はタピオカの行列に並ぶことはおろか、コンビニでタピオカ飲料を買うことも、アメ横の地下街でタピオカの素を買うことすらできないのだ。

 

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流行りが過ぎ去ったのを察知してから、それを試す。でも、それをしていると、人が通った道を遅れて歩いている虚しさみたいなものを感じる。シンゴジラを遅れてみたときは、SNSで盛り上がっている元ネタが分かった喜びと、そのころにはみんなバーフバリの話をしている虚しさがあった。

 

電車の中で、インスタグラムのストーリーを見ていた。フォローしている人たちが、こぞってタピオカの写真をアップしている。「近所にできたから、逆に並んで買ってみた(笑)」「おじさんだけどタピオカ買ったwwww」「買ってみたけど、これで700円とか高すぎ」とコメントが添えられていた。

素直じゃねえなこいつら。黙ってタピオカ飲めねえのか。そう思うと、私だけは素直にタピオカを買わなくてはならない。そんな気持ちになってきました。せまい世界で自意識と共に生きてくほかありません。WANIMAの写真に他意はありません。

ストレス解消できる観葉植物の作り方 / スイッチでサーボモーターを動かす

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上司に不満を感じている人は、多いと思う。

ネットで見た上司に関するアンケートによると、14.1%が「多いに不満」と答えており、23.6%が「不満」と答えている。日本で働く人の約40%が、上司に不満を持っているとすると、これは、どうにかしなければという気持ちに(社会の端っこにいる身にも関わらず)なってくる。
(via, https://atlassian-teambook.jp/_ct/17188547)




 

職場という閉ざされた空間には、様々な問題があることが多い。些細な問題によって、精神的に苦痛を感じている方も多いと思う。
私は、居酒屋でバイトしていたときに、自分抜きでスポッチャに行かれたことがある。社員の板前さんもキッチンのバイトもフロアのバイトも、みんなスポッチャに行っていた。私だけ誘われなかった。誘わない気持ちも分かりますが。

 

そんなことがなくても、仕事をしていると、クライアントから言われた言葉にムカついたり、急な無茶振りをされたり、なにかとイライラすることが多い。
上司や職場の雰囲気、その他のいろいろなことたち。仕事をしているときに感じるストレスは、どこかで解消しないといけない。じゃないと、精神的なバランスが崩れてしまって、なにか大変なことになってしまうと思うからだ。

 

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そこで私は作りました。「ストレスを解消することができる観葉植物」だ。

一見、キュートなフラワーにしか見えないが、実はすごい仕組みがあるのだ。

 

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このスイッチを押すと、


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全ビジネスパーソンに売れるだろう発明をしてしまった。アスクルで販売したい。

 

これは、市場が見えましたぞ……。


 

■作り方

なんとなく、コードを含めた詳しい作り方を書こうと思う。
というのも、いつもネットの記事を見ながら工作をしているのにも関わらず、私自身は、工作していて得た知見を全くシェアしていないことに気づいたのだ……。
自分ばっかりが情報を吸っていては、なんかバランスがおかしくなるのでは? と思って、試しにやり方をブログにまとめてみる。
誰か一人くらいは作りたい人いるよね。いてよね。

今回は、"スイッチを押したらサーボが動く"というところがポイントの工作です。上司に嫌がらせをしたい人以外にも、スイッチ押してサーボを動かしたい人は必見の内容だぜ!


用意するもの

  • サーボモーター SG-90 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-08761/ /2つ
  • Arduino
  • ブレッドボード
  • ジャンパワイヤー /11本
  • タクトスイッチ 
  • いいかんじの抵抗
  • 造花 /何本か
  • ネイル用ハンドマネキン
  • 鉢(重い方がいいかも)
  • ウッドブロック

 

1.Arduinoにサーボモーター を2つつける。

 

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サーボモーターからは3本の線が出ていますが、それぞれ、Ground(マイナス/GND)Vcc(プラス/5V)、Signal(信号/デジタル)です。マイナスとプラスは、電源の供給。信号はサーボの制御に使う。
サーボの種類によって色が違うのですが、だいたい真ん中の線がVccで、両端がどっちかです。覚えとこ。

Signalの線は、Arduinoのデジタルピンのどこか(今回は、6と5)に差しましょう。


 

2.スイッチをつける

 

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サーボとスイッチなどをこんな感じで繋げていきます。
スイッチを押したらサーボが動く仕組みを作っていきましょう。

タクトスイッチをブレッドボードに差し込んで、ジャンパワイヤーで電源とArduinoのデジタル信号(今回は2)に繋げましょう。
プラスのところにいい感じの抵抗を挟むのをお忘れなく。今回はたしか1kを使ったかな……。手元にあるやつでいいんじゃないでしょうか。よくないかな。よくないかもしれません。

 

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ちなみに、タクトスイッチには4つ足がついていますが、足が向かい合っているところは元からつながっています。

こんな単純な仕組みなのに、たまに「どっちだっけ?」って思ってしまうのが人間というものです。
なので私は、確実に導電していない斜め向かいに線を繋げるようにしています。頭いいな〜。

 

3.スケッチを書き込む

 

このスケッチを書き込みます。

#include <Servo.h>
Servo myservo;
Servo myservo2; //サーボのお名前
const int buttonPin = 2; //スイッチの信号のばしょ
int pos = 0; 
int buttonState = 0;  

void setup() {
 myservo.attach(6); 
  myservo2.attach(5); //サーボの信号のばしょ
 pinMode(buttonPin, INPUT);
}

void loop() {

    buttonState = digitalRead(buttonPin);
   if (buttonState == HIGH) {
for (pos = 0; pos <= 0; pos += 1) { 
    // in steps of 1 degree
    myservo.write(pos);  
    myservo2.write(pos); //ボタンが押されてないときうごかない

  }
   }
else{

      for (pos = 0; pos <= 90; pos += 1) { 
    // in steps of 1 degree
    myservo.write(pos);
    myservo2.write(pos);
    delay(20);                      
  }

  
  {delay(1000);}
  for (pos = 90; pos >= 0; pos -= 1) { 
    myservo.write(pos);
    myservo2.write(pos);
    delay(5);                       
  }
  {delay(1000);}
  
   }//ボタンがおされたらサーボが90度うごく

}

4.あとはいい感じにする


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プログラムが出来上がり、サーボが動くのを確認したら、あとは色々なものをいい感じにしていくのみです。
ちなみに、工作は、プログラムとかよりもこの部分が一番難しいです。物理的なところというか……。重くて動かねえ。とか、可動範囲が思ってたのと違う。とか。
そういう予想できなかった(予想できたのに、見て見ぬふりをしていた)部分が急に問題として現れるのです。神に祈りながらがんばろ。

とりあえず、造花をサーボのアタッチメントに固定します。固定に使うのは、赤ちゃんサイズの結束バンドです。

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ハンドマネキンの中指を立てて、鉢に固定します。私はステンレスの金具を使いました。
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あとは、ウッドブロックを積んだり削ったりしていい感じにサーボモーター を固定します。
サーボは回転の都合で、前向きと後ろ向きになるように取り付けます。

そこに花をつけたアタッチメントを取り付けたらDONEです。


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みなさんも癒される観葉植物を作って、デスクに置いてみてはいかがでしょうか。
ぜひ、会社で問題になってくださいね。


www.youtube.com

フル動画はここから見られます。YouTubeのチャンネル登録していただけると、私の晩御飯のおかずが一品増えます。よろしくおねがいします。

>参考記事
Arduinoについて:https://deviceplus.jp/tag/arduino/
タクトスイッチ について:https://daisuki-arduino.com/arduino_program_sw/

私の猫は天才です

 

去年の10月から猫を飼いはじめた。名前は、カニエ・ウエストだ。もともと「カニ」という名前をつけようとしていたのだが、たまたまテレビをつけたら彼がうつっていたので、カニエ・ウエストのほうがかっこいいなと思い、名付けた。文句あるか。

 

 

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カニは、もともと野良で生まれたらしく、生まれたてのところを保護活動している方に発見され、保護されたようだ。2ヶ月後に私がその方から引き取って、一緒に暮らしている。

 

猫を飼うのは初めてなのと、カニが異常なほど(といっても、他の猫をあまり知らないのだが)人見知りなこともあり、最初はたいへん苦戦をした。私のことをなにか大きな悪いやつだと思っているのか、私のことを丸い目で凝視し、後ずさりしていく。その姿はまるで、私が地元の駅で苦手な先輩を見かけたときと同じだったので、すげえ親近感が湧いた。

 

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猫というのは、自由気ままで、飼い主に好かれようが嫌われようが気にしない強さみたいなのがある。

だから、壁紙を引っ掻いたり、素足に噛み付いたり、うんこのかけらを肛門付近の毛に付着させながら家中を走り回ったり。そんなことを堂々としてのける。私には、そんな勝手な猫の行動を許容できるほどの器はなく、ひとつひとつの行動にカチンときてしまい、怒ったりしてしまうこともある。

それでもカニは、「なんですか急に大声出して」という顔で私のことを見ながら、どっか別の場所にゆっくり歩いていく。腹がたつ。腹がたつけれど、その姿がなんか愛らしくて許してしまうのだ。

 

入って欲しくないクローゼットに入ろうとしたとき、抱きかかえて遠くに降ろす。そしたらカニは、私のほうをキッと睨み、スパパパパ、と一目散にクローゼットの中にダイブする。こういった秩序やルールをものともしない気骨というのは、私に足りていない部分だなあ。そんなことを思いながら、メゾンキツネのワンピースに噛み付いているカニを眺めている。

 

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△ハンモック型のベッド 

 

そんなパンクなカニなのだが、なんと、頭がいいのです。インテリたるゆえ、社会に歯向かっているパターンのパンクなのだ。

 

私の家には、猫用のハンモック型のベッドが置いてあり、そのハンモックのたるんでいる部分に、猫用のおもちゃを収納している。猫のおもちゃというのは、音のなるボールとかそういうやつで、踏むと痛えし蹴るとガシャガシャうるせえしなので、床に置いておくと微妙にストレスなのだ。

 

ある日、カニがハンモックの中をじっと見ていた。ボールのおもちゃで遊びたいような感じだった。ハンモックの中に手を伸ばしてちょんちょん触るけれど、猫の手ではボールはつかめない。その様がかなり可愛かったので、ウフフと思いながら眺めていたら、なんと、

 

 

 

 

 

 

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びっくりした。人間でもここまで機転を利かすことはできないよ。そこで私は考えました。もしかしたら、カニは、猫界のアインシュタインなんじゃないかと。

 

そういえば、先日、急にウォォオと叫びながらカーテンに突進していき、ベランダからちょうど隠れる部分のカーテンを綺麗に裂いたときがあった。

 

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写真は夜なので分かりづらいが、結果的に日当たりがよくなり、たいへん居心地のいい部屋へと変身したのだ。カニは、カーテンを裂くことでもたらされるメリットを計算した上で、行動にうつしたに違いない。カニは、思考力と行動力、その2つを兼ね備えたすごい猫なのだ。

 

そうなったら、教育が大事だ。受ける教育によって、その子の将来はだいぶ変わってくる。この才能を生かすために、私は教育を施すことに決めた。 

 

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まずは、分身を見破れる術を身につけてほしい。そう思い、合わせ鏡の真ん中にねこじゃらしを置き、ねこじゃらしを3つに分身させた。

「本物がわかるかな?」そう呟きながら、ねこじゃらしを振ったところ、カニは、スパパパパと鏡に突進していった。その迷いのない間違いっぷりが、逆に嘘みたいだった。AとBのパネルがあって、正解だと思う方に突っ込むテレビの企画みたいだ。不正解のほうに突っ込むと泥まみれになるやつ。おいしいと思って、芸人がわざと間違えたりするやつ。あの番組のあざとさみたいなのを猫に感じてしまった。気をつかわれているのかな。

 

しかし、カニは天才なので、3回目くらいで分身を見破り、それ以降はいくらやっても本物に突進するようになった。

 

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もう遊びはやめにしよう。

 

私は、餌を5粒取り出し、カニの前にならべた。1つを引っ込めた。「5ひく1、これが4」。もう1つ引っ込めた。「5ひく2、これが3」。もう1つ「5ひく3、これが2」。もう1つ「5ひく4、これが1」。「それで、全部ないのは、ゼロ」両手の親指と人差し指で輪を作って、カニに見せた。私は、ゼロの概念をカニに学んで欲しかったのだ。この世は全て、ゼロから始まる。学びとは全てゼロから始まるのだ。

 

カニは、数秒だけ輪を見つめて、ゴミ箱に突進していき、中に入っているゴミを散らかした。彼はなにか、絶望的な世界の真理を悟ってしまったのだろうか。そうに違いない。