藤原麻里菜です。
3カ月前の7月1日、
21年ほど住んでいた実家を出て、東京都中野区で一人暮らしを始めました。
実家は、横浜の戸塚という場所にあり、新宿まで乗り換えなしで40分くらいの立地です。
よく一人暮らししている人に「実家?めっちゃいいじゃん〜羨ましい」と言われます。
そのセリフを言われるたびに「わたしも、そのさも分かったようなセリフを言いたい・・・」と思ってました。
ということで、貯金をはたいて一人暮らしをすることにしました。
都内だったらどこでも良かったのですが、知り合いも多いし中野に住むことにしました。
そして、昨日、その家を引き払いました。
初めて住んだ家がヤバかった
わたしの豊富なボキャブラリーから一言で表すと”まじヤバかった”です。
- 外観がヤバい
引っ越したので、外観を絵にしてみました。
木造築30年なのですが、左上がせり出していて下が駐車スペースになっています。そして、せり出した部分を細いパイプ(空洞)3本で支えています。
30年間支えてるパイプのガッツ最高。
書いてて気づいたのですが、テトリスでこういうのありますよね。
- YAZAWAファンの車が止まっていた
わたしの部屋の下が駐車スペースになっているこの家ですが、停めている車が最高なラインナップでした。普通の乗用車、2トントラック、YAZAWAファンの車です。
普通の乗用車は、ドアをバタンっと締める音で地震かと思うくらいアパート全体が揺れました。こわい。
トラックのエンジン音が、アパート全体をグルーブに包みました。深夜はやめて。
そして、YAZAWAファンの車。ボンネットとかドアとかあらゆるところに「YAZAWA」というステッカーが貼られてて最高でした。かすかに流れている矢沢の曲がだんだん近づいて自分の家の前で止まる恐怖は、人生で良い経験になったと思います。
- 死を感じた。
日本で死を感じることって中々ないですよね。それに屋内ともなると尚更です。
寝室兼リビングである6畳のスペースがせり出し部分なので、家にいる際はずっと死を覚悟していました。
築30年の木造アパートということで、床が抜けそうで、帰宅してMacbookproが入ったリュックをドンッと置いたら家がガタガタガタと揺れたときは、下に止まっているYAZAWAファンの車の上で死ぬな・・・と思いました。
床が抜ける心配のない家に引っ越したい。
— 藤原 麻里菜 (@togenkyoo) 2015年8月27日
- 隙間があった。
はい。隙間がありました。
今年の7月、すごく暑かったですよね。あのアパート以外は。
寒さに凍えながら寝ていたら壁に隙間があることに気づきました。
7月から10月まで住んでいたのですが、8月はちょうどいい気温を保ってくれたので良かったです。
- 隣の人が西野カナファンだった
深夜にパッと目が覚めたんです。爆音で西野カナが流れているから。
しかも、同じ曲を永遠にリピートするのでノイローゼになりました。
2回壁を叩くと止めてくれるのですが、次の日も同じ音量で流すので恐怖しかなかったです。あと、トランスもよくかけてました。
今日は早起きだけど、隣人がこの時間からトランス流してるおかげで起きれました。
— 藤原 麻里菜 (@togenkyoo) 2015年9月6日
- とにかく埃まみれ
なんか、埃まみれになるんです。メガネを外して寝て起きると、メガネが埃まみれ。シーツも埃まみれ。家の全てが埃まみれになってる。掃除をしてもしても埃まみれに。
ある日、寒すぎるので7月なのに暖房を入れようとエアコンを使ってたら、埃が舞いました。なんだろうと思ったら、壁にあるヘリが空洞になっていて、そこに埃がびっちり溜まっていたんです。いやあ、引きました。ドン引きしました。掃除機が入らなかったときは、笑いました。
- なんか嫌なエピソードを言われた
入居したときに大家さんにご挨拶したら、大家さんが神妙な顔で
「前に住んでいた人はね・・・」と話しはじめ、「うそでしょ・・・」と思っていたら
「前に住んでいた人はね、大学生だったんだけど就職に失敗して、そこから部屋にこもりきりになって、家族が無理やり実家に連れて帰ったのよ。」
と、絶妙に嫌なエピソードを言われました。
- めちゃめちゃ喧嘩する人がいる
入居して間もない頃、ドンドンドンとアパート全体が揺れました。
ドンドンドンと規則正しい揺れと音だったので、「祭りだ!!!!」とはしゃぎ、窓を開けたら隣接している一軒家での激しい喧嘩でした。
毎日、家が揺れるほどの喧嘩が起こっているので警察に言おうとしたら大家さんが「あの裏の人は、7年前からああなのよ」と言っていたのでやめました。
という感じで限界に達しそうなところに 、玄関の前で野良猫がネズミをくわえて座っていたので引っ越しを決意しました。
3カ月だけでしたが、中野は超良い街でした。安くて美味しいご飯屋さんはたくさんあるし、ブロードウェイで永遠に暇つぶしできるし、好立地だし。
でも、このヤバいアパートレベルの家賃でもっとちゃんとした部屋は無いので、もろもろ条件が揃った荒川区の安くて良い事故物件に引っ越しました。
まだ住んで1日だけですが、「自宅って最高〜〜〜!」という気持ちでいっぱいです。
壁が厚いので隣の人が西野カナをリピートしてようが全く聞こえない!最高!
トラックが通ろうがドアを開け閉めしようが家が揺れない!最高!
埃っぽくないから、息を吸い込んでもむせない!最高!
そして何より、寒くない!!!!最高!!!
ということで、生活を諦めていた私ですが、失っていたハリを取り戻しました。
大勝軒と離れ離れになってさみしいけど、引っ越しを重ねて貯金ゼロむしろマイナスになったので、頑張って働きます。