こんにちは、無駄なものを作っている藤原麻里菜です。
「Twitterで『バーベキュー』と呟かれると藁人形に五寸釘が打ち付けられるマシーン」や「歩くたびにおっぱいが大きくなるマシーン」など、世の中に必要とされていないものを制作しています。
ローソンから「プレミアムロールケーキ」のクリームだけが10月16日から数量限定で発売されました。
……分かる。
あのクリームだけ発売したくなっちゃう気持ち、分かる。もちろんスポンジも美味いのですが、あのクリームにはスポンジだけに留まらない”可能性”があると思うのです。フルーツにトッピングしたり、コーヒーに浮かべたり、そのままペロペロしたり、絶対美味しいじゃん……。
そんなクリームですが、食べる時に気になるのは、口の周りに付いちゃうやつですよね。私は生粋のドジっ子(3代続いている)なので、食べた後の口周りは、朝の新宿より汚いです。
そんなとき、どうされたいかと言いますと、やはり、少女漫画のように「口にクリーム、ついてるぜ」と、誰かに手で拭ってほしいのです。
全国の乙女たちも同意見かと思います。しかし、口に付いたクリームを手で拭ってくれる人間は、世の中にいません。ゼロです。
そうとなれば、乙女のために、私が一肌脱いでやるぜ。
マシーンを作るぞ
設計図を書きました。
口についたクリームを拭ってくれる人がいないのであれば、その人を作っちゃえばいいじゃない
マリーアントワネットが確かそう言うこと言ってたな〜と思いながら、「クリーム拭いマシーン」を作ります。
乙女的なものを作ろうしていますが、しばらくの間、工業的な写真と内容が続きます。
まず、動力部分ですが、「サーボモーター」という角度を設定して動かすことができるモーターを使います。写真の黒いやつです。
ロボットアームのようなものを作ってクリームを拭おうと思っており、関節的に3箇所動かしたいので、3つ使います。プレミアムなので贅沢使いです。
サーボモーターの角度をリアルタイムで調整できるように、ボリューム(可変抵抗)を使うことにしました。
スピーカーとかに付いているような調整のつまみです。
このつまみを回すと、同じようにサーボモーターも回るようにしようと思います。こう書くと、難しいように見えますが、実際はインターネットにやり方が全て書いてあるので、めちゃくちゃ簡単です。
「私もクリーム拭いマシーン作りたいんだけど」という方は、「サーボ 可変抵抗」などで検索してみてください。
つまみやモーターを半田付けし、Arduinoという基板にマシーンを動かすプログラムを入れて、なんやかんやしたら完成です。
本当はこのあたりを早口でまくし立てるように説明したいのですが、ほとんどの人が興味ないと思うのでグッと堪えます。
3つのサーボモーターを使ったので、3つつまみが付いています。つまみの上にあるプラグは、それぞれ、サーボモーターと繋がっています。
プラグを細々と手作りしているとき、ふと、「なんで、こんな物を作っているんだろう」と思いました。
トキメキ!「『口にクリームついてるよ』マシーン」完成!
我に返りながらも、マシーンを完成することができました。
「『口にクリームついてるよ』マシーン」です。
ウェアラブルにしたかったので、アルミ板を曲げて肩に装着させるようにしました。かっこいいでしょ。
このコントローラーのつまみを回すと……。
それぞれモーターが回転します。
モーターのパワーが足りなかったので、動かす時に小刻みに震えます。
ブルブルと震えた手は、おじいちゃんみたいで、なんだかキュート。
果たして、この無骨なマシーンで少女漫画のようなトキメキを得ることは出来るのでしょうか。
いや、できてくれ! 材料費などで、総額1万5千円かかってるんだから、できてくれ! 頼むぜ!
クリームを使ったレシピを開発したい
マシーンが完成したところで、口にベッタベタにクリームを付けるため、「プレミアムロールケーキのクリーム」を使った料理を食いたいと思います。
わりとたくさんの量がもらえたので、これから食べようかなと思っている皆さんためにも美味しいレシピを考えるぞ!
と言っても、私はマジで料理をしないのです。冷蔵庫に里芋があり、「おっ里芋あるから、煮っころがしでも作るか」と思って切ってみたら、中が緑色で、「新種の里芋……」と思っていたら、それはキウイだったことがありました。
そんな私ですが、プレミアムロールケーキのクリームを使った、マジうまレシピを作ってしまいました。それが、こちらです。
材料:
バナナ / 一つ
プレミアムロールケーキのクリーム / 適量
やり方:
1. バナナの皮を剥く
2. バナナにプレミアムロールケーキのクリームを付ける
3. 食べる
4. おいしい
ふざけてんのか。と思われそうですが、これがマジでうまいのです。バナナにクリームをのせるだけ。写真では丁寧にバナナにトッピングをしていますが、容器にフォンデュするのが豪快でクールです。
クリームを拭うぜ
バナナを食べて口の周りが汚くなったところで、装置を使いたいと思います。
しかし、たいへん装着しづらい。あと、アルミ板の角が皮膚を切り裂こうとしてくる。
でも、頑張る。恋って障害があるほうが燃えるって言うし。
無事に装着できたところで、
1つ目のつまみを回してみます。
ジジジジ……と、不穏な音を立てながらマシーンが動きました。
2つめのつまみを回すと
一気にマシーンが近づいてきました。
そして、最後に3つめのつまみを回します。すると……。
とても力強い手つきで、クリームを拭うことができます。
女子供にも容赦ない力でクリームを拭ってくれる、そんな男らしさをマシーンから感じ取ることができました。
暴力じゃない。これは愛です。
クリームを「拭う」というより、「削ぎ落とす」に近いかもしれません。
お前の口の周りからクリームを取ってやる! そういう恋人思いの男性って、最近少ないですよね。こちらとしても顔が痛いですが、やっぱり、人に拭われると嬉しいものですよ。あれ。私、ずっと何言ってるんだろう。
Wiping Mouth Machine and Breaking
一連の動きを動画にまとめてみました。合わせてご覧ください。
クリームを拭ってもらうことに楽しさを覚え、マシーンを使っていたところ、根元から折れました。でも、
マシーンは生き続けます。
おわりに
これで、トキメキながらクリームを拭うことができました。少女漫画のような恋をしてみたい方、ぜひこのマシーンを使ってみてはいかがでしょうか。
めちゃくちゃ邪魔なので、欲しい方に20万で売ります。
コーヒーにトッピングしても美味しいし、フルーツにつけてももちろん美味い。ぜひ皆さんも、プレミアムロールケーキのクリームで口をベッタベタにしてみましょう。
提供:ローソン